サラリーマンADHDのための読書案内

発達障害、特にADHD周りの本のレビューです。未完の記事でも挙げてしまえ!をモットーに更新していきます。

ライフハックとADHD は仲良くできるのか?

ミスお役立ち度 ★★★★★
空気読役立ち度 ★
仕事お役立ち度 ★★★★★
知識が深まる度 ★
本として面白度 ★★★★

※評価はその時の気分で左右される主観的なアレです。

私が軽度発達障害関連の本やら記事やらを探し始めたのは2つきっかけがあります。

ひとつは、自分が色々と困ってるんで当事者として解決する方法がないかなと思ったことです。ま、これはあたりまえかなと。
もうひとつは、スペクトラム(連続体)と言われているにも関わらず、定型発達のひとと重度の発達障害のひとの「あいだ」のひとたちが可視化されていないなあと思ったからです。

これは自分の困りごとを色々と調べていくうちに考え始めたことですが、たとえば私すごーくミスが多いとは言えどうにか会社員が出来ています。できているんですが、やっぱりミスのために仕事の効率も悪いし、大事な書類なんかは(自主的に)ダブルチェックしてもらったりするんで人にも負荷を掛けてしまっています。

こういう人には特に援助ってないんですよね、まあ生活できてるんだから要らないにきまってるだろと言われそうですが、こういう事は積もり積もって不公平感にも繋がりかねませんし、自分の肩身も狭いです。
こんなときにもし「うっかりミス確認マン」的な人に支援してもらえるような公的支援があったら何かと良いことばかりなのではないかと思ったりしています。
が、もちろん現実にはそんな素敵なマンは居ないので今日も自分のミスに呆れたり絶望しながら息も絶え絶えに会社員をやっている訳です。
人によってはこれにめげてしまって会社員のステージから降りてしまっているのではないかな…と。

さて、そんなマンが居ない人たちはどこにいるんだろう??てか、私もその1人なので混ざりたいっっ!と探して見ましたがこれはってものはありませんでした。
代わりに見つけたのが、この「ライフハック」なのです。
そう、小さな工夫を重ねることで日々の面倒をどんどんと改善していこうというアレです。
ライフハック、ステキな響きです。
文字入力はマイクで!とか今や普通なのかもですがわたしには目からウロコすぎました。視覚で何かするのが苦手なタイプの人には福音だと思います。(私は電車の中でこーゆーの書いてるんで使えないけど)。休みをきちんと取るコツとか、予定を忘れないなどなど…

さて、本書の素晴らしいところはライフハックがこれでもかと沢山挙げられていることです。
発達障害の困りごとは「みんな違う」ってよく言われる通り、環境やら能力の凹凸がどこで現れているかで大きく異なるので、自分が何かに困ってはいるけど何から手をつけていいかわからんって場合には片端からお試ししていけると思います。

ミスばかりでやあさだなーとか片付けられなくてやだなーとか仕事がうまく進められなくてやだなーなんて思ってる発達障害界隈の我々はこの手の本を手に取る確率が結構高いと思います。
ただ、ライフハックものって基本的には割と定型発達のひとが日常生活の向上を図って考えられてるものが多い(あたりまえだ)ので、能力の凹凸を想定してのものではありません。
なので、自分の困りごとを本当に解決できるかはやってみないと分からないし、場合によっては自分でかなりアレンジしないといけないよなーなど思いました。

学べること

日々工夫!考えなくなったら負け!という前向きな気持ち

使えること

とにかくライフハックが満載なので片端から試していける

ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250

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