サラリーマンADHDのための読書案内

発達障害、特にADHD周りの本のレビューです。未完の記事でも挙げてしまえ!をモットーに更新していきます。

「3次元の世界に暮らしていくには定型発達者の文化を知る必要がある」

ミスお役立ち度 ★★★★
空気読役立ち度 ★★★★★
仕事お役立ち度 ★★★★
知識が深まる度 ★★★
本として面白度 ★★★

※評価はその時の気分で左右される主観的なアレです。

「ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手に暮らすための本」

今日のタイトルは本文からの引用です。
発達障害側から見た世の中をものすごくよく言い表していると思いました。
そうなんですよね、なんかルールとか思考回路とか諸々が異文化コミュニケーションな感じなんですよね、だから毎日疲れるわけですが、生まれた国で生まれた文化圏で育ってきたから「普通のことが普通に」できるわけじゃない。そう自覚することが快適な生活を得る第一歩なのかもしれません。

ASD当事者(しかも夫もASDとADHD)当事者、しかも療育に関わるお仕事をされている著者の指摘や考察は一々頷くしかありません。
ご本人が当事者ということもあり内容は少しASD対策寄りで、ADHDミス頻発の私としてはミス対策関連章にほ若干物足りない箇所もありますが、生活全般のスキル向上にかなり役立つと思います。原因から詳しく書かれているので、たとえ少々状況が違っても自分で応用できそうです。

たとえば、ついつい先延ばしにしてしまったり一度ネットを始めると離脱できず次の予定に移れない原因について

  1. 少ない労力で手軽に快楽を得られる
  2. 見通しを立てる能力の低さがその「快楽」をやめる理由を見つけられなくしている

と指摘しています。そうです…その通りです…スマホ見始めるとニュースからSNSまで一周してもやめられなくてグルグル見ちゃったりしてますよ…そして本書にばっちり書かれてるように「ああ、今日も何もできなかった」って休日の終わりには打ちひしがれてますよ…私のこと監視でもしてたんじゃないですか(疑)みたいな。
対策としては、自分の中でのルール決めをしましょうってありますが、この点も対策を立てる前にまず行動ログを取ってそれを分析してから決めましょう、と書かれています。

  1. 原因
  2. 分析
  3. 対策立案

この流れが詳しく書いてあるので、読んでいて流れも整理できるし、自分でも頑張ってみれるかなーって前向きな気持ちになれました。

学べること

なぜxxな行動をしてしまうのか、について
脳の使い方の癖を踏まえながら解説されている

使えること

ソフトスキルと呼ばれる、生活面での能力の向上→優先順位のつけかた、時間、お金などの管理

原因、分析、対策の流れがよく分かるので自分の困りごとに応用しやすい

ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本

ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本