サラリーマンADHDのための読書案内

発達障害、特にADHD周りの本のレビューです。未完の記事でも挙げてしまえ!をモットーに更新していきます。

大人女子ADHDが生きて行くのに一番大事なこと「わたし、ADHDガール。恋と仕事で困ってます。」

ミスお役立ち度 ★★★
空気読役立ち度 ★★★★★
仕事お役立ち度 ★★★★★
知識が深まる度 ★★★
本として面白度 ★★★

※評価はその時の気分で左右される主観的なアレです。

先日も仕事で盛大な「うっかりミス」をやらかした私、本書の内容を涙なしには読むことができませんでした。

タイトル通り、本書はADHDの特性のせいで公私にわたってやらかしている大人の女性のための指南本です。「のび太ジャイアン症候群」の司馬先生の本です。

まず、この本の良いところは「短い」。
やー多動の人にとってはこんなに大事なことないですよね??そういう意味で当事者にリーチする素晴らしさがあります。字も大きい。各章のまとめなんて川柳で575ですからね!日本語のミニマム攻めてますよ!

そして、当事者である自分と周囲とのズレの問題も取り上げています。「周囲の迷惑」観点で語られるADHDって、迷惑だとかいかに付き合ってやろうだとかどうしても上から目線になりがちなのですが、本書は違います。
「あなたは大したことないと思っていることでも周りはイヤな思いをしているかも、当事者に釘を刺した上で(ちなみにこの部分も川柳でまとめられてる)、なんでその気持ちにさせてしまうのか、どうしたらいいかが提案されています。

が、

本質はここではないのです。
本書の本当に素晴らしい点は、当事者にとって辛い事実を掲げながらも

「どんなにヘマをしたってそれはあなた自身を損なうものではない。あなたの自尊心は保って良いんですよ」

ここです!どどん!!
そう、ミスはミス。他人にイヤな思いをさせない。でもそれはあなたがダメ人間だからではない。
ADHDの処世術としてウッカリキャラを演じて「あいつはイジってもいい」って認定を自分から誘導していってしまう!これすごく身に覚えがあります。周りとのコンフリクトは無くなりますが引き換えに自分自身という大事なものを差し出してるんですよね。

お題目として毎日唱えてもいい!って思いました。

学べること

ミスをしたって人に嫌われたって自分は大事な存在なんだと信じて良い
(ただし、周りがどう迷惑を被っているのかは自覚すべし)

使えること

自分の何が周りをイライラさせるのかのハウツー
その際のADHDとして対応可能な注意点

わたし、ADHDガール。恋と仕事で困ってます。

わたし、ADHDガール。恋と仕事で困ってます。